大輔べ

登山・写真・チェンマイ・台湾が好きな「たしろだいすけ」のブログ

北アルプスのデビュー戦は雪の燕岳へ

2011年11月27日、シーズン最初の雪山登山として北アルプスの「燕岳(2,763m)」を登ってきました。今回で通算4回目の雪山登山、そして初めての単独行。

直前に来た寒波の影響で、燕岳にはしっかりと雪が積もっているようです。ちょっぴり不安でドキドキですが、雪山への期待でワキワク。そんなテンションで、燕岳へと向かいました。

あ、そうそう、実は今回が初めての北アルプス登山だったりもします。

しかし、いきなりのトラブル発生!な、なんと八王子料金所の事故で、八王子から相模湖東まで中央道が通行止め!その影響なのか一般道も大渋滞。さすがに八王子まで4時間以上もかかり、一時は燕岳への登山を諦めかけました。ですが、なんとか心折れることなく、予定よりも大分遅れて、無事に梓川SAまで到着することができました。

当初の予定では燕岳の登山口である「中房温泉」まで行って仮眠するつもりでしたが、とても寒そうでしたので、予定を変更し、ここで仮眠することに(梓川SAは24時間営業のコンビニもあり仮眠におすすめです)。おやすみなさい。

さて、朝4時頃に目覚めると、窓についた結露はすべて凍っていました。すぐにでも出発したかったのですが(二度寝防止のため)、凍っているフロントガラスを溶かさないと前が見えません。エアコンの設定温度を一番高くして、風量も最大にし、なんとか前方が見られるようになったところで、登山口の中房温泉へと向かいました。

中房温泉までの道の凍結を心配して、念のためスタッドレスタイヤに履き替えてきましたが、一箇所凍結していただけで、あとは問題ありませんでした(その一箇所も大したことはありませんでした)。

第2駐車場に着くとまだ夜明け前で真っ暗だったので、ふたたび仮眠することに(実は6時頃から歩き出すつもりでしたが、あまりの暗さにちょっとビビってしまい、明るくなってから歩き出すことに変更したので、時間が出来てしまったのです)。

朝7時前に仮眠から起き、登山の準備を整え、いよいよ燕岳に向けて出発です。まずは道路をテクテク歩いて登山口へ。途中にある第1駐車場はほぼ満車でした(燕山荘の最終宿泊客の方々でしょうか、ちなみに車を止めた第2駐車場も混んでいました)。

中房温泉

登山届けを提出し、いざ燕岳へ!

燕岳への登山道

噂で聞いていた急登ですが、それほどきつくはなく、久々の登山ですがどんどん登れます。登りだしてしばらくは登山道に薄く氷が張っていました。その後、第一ベンチに近づくにつれ、雪がどんどん出てきました。ですが、特に危険を感じるわけではないので、雪がない時期と同じように登れました。

燕岳への登山道

第二ベンチ以降は雪道になりますが、登りで滑ることもないので、アイゼンは着けずに登ります。その後の第三ベンチ、富士見ベンチまでも同じような状況でしたので、そのまま合戦小屋まで登りました(合戦小屋の直前からは、トレッキングポールを使いました)。

合戦小屋

名物のスイカは売っていませんでしたが、合戦小屋でちょっと休憩(営業はしていませんが、中には入れました)。そして、いよいよアイゼンを装着します(なんだか強くなった気分に毎回なるのはなんでだろう?)。

さあ、合戦小屋からはあともうひと踏ん張り。まずは燕山荘を目指して出発です。

雪の状態はそれほどここまでの道と変わってはいませんが、アイゼンを着けた方が断然歩きやすくなりました。知らず知らずのうちに、雪の上で滑らないように気を使って歩いていたのかもしれませんね。「もう少し早くに着けておけばよかったかな」、とも思いました。

燕岳への登山道

しばらく歩くと「燕山荘」が見えてきました。「あれ?もう着いてしまうの?なんか楽だな…。」

久々の登山でテンションが上がっていてそう感じたのか、それとも燕岳は元々楽な山なのか…。

槍ヶ岳

そして、雪を纏った槍様とのご対面!あいにく青空ではありませんが、この曇った空がまた良い雰囲気を出しています。

いつかは槍ヶ岳へ登ってみたい。あ、もちろん夏ですよ、夏。でも人が多くて混んでそう…。

燕岳への登山道

燕山荘はもう目の前です。もうひと踏ん張り。

燕山荘と燕岳

燕山荘には裏手から登り(冬道?)ました。そして、今回の目的「燕岳」も良く見えています。

稜線の雪はどうやら風で飛んでしまったようですね。

燕山荘のテント場

テント場には1張りテントがありました。いずれテント泊(厳冬期に)をしてみたいと思いますが、どれだけ寒いのだろうかと考えるだけで、震えてきます。

燕山荘まではとても順調で、特に疲れていなかったので、このまま休憩せずに燕岳へと向かうことに。

燕岳への稜線

ここからは稜線歩きですので、足的に辛くはないのですが、とにかく風が強い!飛ばされるほどではありませんが、何度か体がグラっとすることはありました。バラクラバを持ってきていましたが、ここでかぶるのは難しそうだったので、ハードシェルのフードでなんとか顔に当たる風をしのぎます。

燕岳への稜線

じっくりとカメラを構えて雪化粧をした北アルプスを撮影したいのですが、止まっているととにかく寒いので先を急ぎます(せっかく新しく買ったEOS 60Dを持ってきているのに…)。

燕岳山頂

そして、ついに到着!燕岳山頂!遮るものが周りにはないので、本当に360度の大パノラマです!(でも、風は相変わらず強い)この素晴らしい景色をなんとか写真に撮りたいと思い、ここからしばらくは垂れてくる鼻水との戦い開始です。

燕岳からの北アルプス

北アルプス。

燕岳からの富士山

遠くに富士山も見られました。

それにしても風が強い!山頂でゆっくりとしたいところではありましたが、あまりの寒さに早々と降参(写真もあまり撮れませんでした…)。

山頂から少し下ったところで北アルプスを動画で撮影し、燕山荘まで戻りました。

イルカ岩

そうそう、燕岳といったらやはり忘れてはいけない「イルカ岩」。槍ヶ岳と一緒に撮影してみました。

燕山荘前

燕山荘に戻り、外のベンチに腰掛け昼食タイム。今回は何か作ろう(ラーメンなど)と考えずに、パンと魚肉ソーセージにしておいて大正解。調理なんてしていたら、確実に凍えます。

燕山荘

燕山荘は前日の夜の宿泊で営業は終了しています。いつかは泊まってみたい燕山荘…、ですがテント泊に比べるとだいぶお高いので…。ま、いずれ…。

燕岳の登山道

さて、そろそろ下山することにします。特に危険な箇所もないですし、途中からは眺望もないのでハイペースで下山!休憩なしのノンストップです(大体こういった場合は途中でバテて減速しますが…)。

第三ベンチより下では雪もほとんどザラメ状(土とミックス)となり、石や木の根も出てきたのでアイゼンが邪魔ですが、そのまま降ります。ですが、さすがに第一ベンチまで降りた所で雪はほぼなくなったのでアイゼンを外しました。外した瞬間は足がとても軽くなったと感じたのですが、意外と疲れが溜まってきていたようだったのでちょっとここで休憩。

第一ベンチからは朝の氷が完全にとけてぬかるんだ道。予定よりも早く降りていましたし、やはり予想通りのバテが出てきたのでゆっくりと下りました。結局、燕山荘からは2時間位で下山しました。

槍ヶ岳

今シーズン最初の雪山は特に事故もなく、無事に下山出来てホッとしました。しかし、あのモノクロの世界に取り憑かれそうでちょっと怖い感じ。どこまで雪山に登るかはお財布と相談しながら決めましょう…。

燕岳にはコマクサのシーズンにも登りたいですが、きっと混んでますよね。