2017年3月25日の夜、石川県輪島市の「白米千枚田」が、無数のキャンドルの灯りで浮かびあがる「あぜの万燈」が行われました。このイベントには「あかりびと(ボランティア)」として参加したので、「見る」だけでなく「プラス体験」という、とてもすばらしい経験ができました。
「あぜの万燈」について
平成29年3月25日、キャンドルで千枚田のあぜを灯す「あぜの万燈」が3年半ぶりに復活!
この日は能登半島地震発生からちょうど10年の節目の日であり、復興支援に対する感謝と、相次ぐ地震で今なお大変な思いをされている全国の被災者へのエールを届けます。
地道なキャンドル準備作業
海からの風がとても冷たかった白米千枚田に着いたのは15時頃。ボランティアの受付を済ませ、下に降りました。
この日集まったボランティアは350人程度とのこと。スタッフの方から作業の説明を受けて、各自散らばり、作業スタート。
まずはキャンドルの設置作業からです。一人80個が設置目標。
キャンドルは、芯を立てて、カップにいれ、それを竹串で固定します。中腰での作業が、じわじわと腰にきました。
約1時間の作業を終えて、しばし休憩。
続いて、設置したキャンドルへの点火作業をしました。
キャンドルに火をつけるだけだから簡単だろうと思いながら作業をはじめましたが、そこには罠がありました。
なんと、火が消えるんですよ!10個付けて、8個消えちゃうくらいの高確率!!
だんだんと辺りは暗くなり、とにかく焦りました。スタッフの方から「カップの空気穴を開けてから点火してください」などのアドバイスがありましたが、それほど効果なし。
このままでは半分も火がつかずに、イベントが失敗してしまうのではないかなどと諦めはじめたころ、点火後につけるフタがなくなりました。辺りを見ると、まだ点火されていないキャンドルが多数あったので、フタをつけることは諦め、とにかく点火することに。
すると、フタ無しのキャンドルは火が消えないではないですか!(他にも要因はあったのかもしれませんが)ここからは猛スピードで出来る限り点火しました。
暗くなるにつれ、キャンドルの灯りが目立ちはじめました。ですが、まだまだ未点灯のキャンドルはあるので、ラストスパート!
そして太陽が沈んだ頃、スタッフとボランティアが力を合わせた結果、とても素晴らしい光景ができていました。
濃紺の空とオレンジの灯りが綺麗
ボランティア作業は各自終了となり、写真を撮りながら上へ戻りました。
ゆらゆらと揺れる炎が、とてもやさしかった。
さて、千枚田ポケットパークまで戻り、ボランティア用の軽食をいただいて、役割を無事に終えたことにほっと一息。それにしても、軽食の塩むすびとみそ汁はうまかった!
まとめ
一時はまばらな点灯になってしまうのではないかと不安でしたが、ちゃんと全体がついている様子を見られて、ほんとよかったです。
ボランティアとして参加したことで、この光景がとても愛おしく感じられ、また、三脚立てて撮ってるカメラマンたちに「どうだ綺麗だろ!みんなでがんばった結果だぞ!しっかり撮れよ!」って言い回りたい気分でした。
次はいつ開催されるかわかりませんが、「あぜの万燈」は見るだけでなく、「あかりびと」として参加すると、よりよい思い出になると思います。